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▼お役立ち情報:24時間安心の太陽光発電でもっと便利にブログ:2018年02月26日


当時のおいらは、
とある都市の大きな企業に勤め、マンションで一人暮らし。

ごく稀にお母さんが田舎からおいらのもとを訪ねることがあった。
おいしいものを食べに行こうというおいらに、
お母さんは親子水入らずで、のんびり部屋で過ごしたいと
わざわざ重たい野菜を抱えてやってくる…

ある日、仕事から帰ったおいらは、
オートロックのロビーから部屋いるお母さんに
「ただいま。あけてー」
インターホン越しに呼びかけた。

ところが、お母さんからの返事はなく、
マンション中に非常ベルの音が響き渡った。
お母さんが部屋の開錠ボタンと非常ボタンを押し間違えたのだ。

ロビーで頭を抱えるおいらのもとへ、
青ざめたお母さんがやってきた。
おいらは恥ずかしさのあまりお母さんをひどく責めた。

騒動の後、部屋には
お母さんが作った夕方飯のにおいが立ち込めていた。

田舎から持ってきた野菜の和え物、
帰るタイミングにあわせて焼かれたであろう焼き魚、
細かく刻まれた葱の浮かんだ味噌汁に、揃えられた二人分の箸…

ショックの余り俯いて手をつけないお母さんをよそに、
気まずい中、冷めた料理をおいらは黙って食べた。

あれからおいらも二児のお母さんになり、
7~8年たった今になって
あの出来事を頻繁に思い出すようになった。

恥ずかしいのはお母さんではなく、
つまらない見栄で
かけがえの無い時間を台無しにしたおいらだった。

今さらと思いつつもお母さんに言った。
「お母さん、あの時ごめんね」

意に反し、お母さんはその時の恐怖を、
近くにいたお兄ちゃんと笑い話のネタにしてケラケラ笑っていた。
おいらが責めたことなど忘れているようにみえた。

それでも、お母さんを思う時、
おいらは真っ先にあの出来事を思い出す。

そして
「大したことないよ」
そう言えなかった自分を悔やみ続けると思う。
あの日の冷めてしまったお母さんの手料理の味とともに…
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